日本老年学的評価研究
Japan Gerontological Evaluation Study
 
 

新型コロナ感染症対策

 新型コロナウイルス感染症が流行し、日本では史上初の緊急事態宣言が発令されました。外出自粛が要請され、人との接触を控える期間の長期化が見込まれています。

 そんな中、高齢者の外出や交流が減ることによる健康状態の悪化が心配されています。外出や交流・社会参加の場は高齢者の要介護、認知機能低下、死亡等のリスクを減少し、地域全体の高齢者の健康を向上するのに必要な機会といえます。

 そこで、感染リスクを抑えた活動や、インターネットを活用したコミュニケーションを以下にまとめましたので、ご覧ください。

 
<新型コロナウイルス感染症流行下での高齢者の生活への示唆:JAGES研究レビュー>
 新型コロナウイルス感染症が流行する中、外出を控える日々が続いています。
一方で、これまでのJAGESの研究から、高齢者が閉じこもり人との交流が減ることで健康への影響があることも分かっています。
これまでのJAGESの研究から外出や交流、社会参加がどれくらい健康にいいのか、それらを踏まえ、現在のような状況ではどうすればよいのかをまとめました。
 
< 感染リスクを抑えた活動 >
 新型コロナウイルスの流行で外出自粛が要請されており、人が集まっての運動や介護予防出張教室等も活動できなくなっています。

 そんな中、感染リスクを抑えながら、介護予防活動が続けている事例をご紹介します。

①   京都新聞WEBより
健康体操、間隔空けて屋外で コロナ対策しながらリフレッシュ(2020.4.3 9:00配信)
※2メートル以内に近づいて話し込んでしまう事がないよう、注意が必要です

②   一般社団法人日本スポーツ栄養協会 -公式情報サイト-より
新型コロナウイルスのパンデミック中でも安全に運動する方法 米国心臓協会が提言(2020.3.27配信)
※他人との距離を保っている限り、屋外での運動も推奨されています。 散歩、ジョギング、サイクリング等々

③   YAHOO!JAPANニュースより
“コロナ防止”の青空フィットネスが話題 動画は90万再生超「クールなアイデア」
新型コロナ防止で隔離されている住民がベランダでフィットネス楽しむ(2020.3.16 20:33配信)
※スペインで行われた一風変わった“コロナ防止フィットネス”

④ 多古町HPより
多古町防災行政無線でラジオ体操第一を放送し、健康維持。(2020.4.15配信)
※毎日午前10時30分に多古町防災行政無線でラジオ体操を放送し、健康維持のきっかけに。

⑤ 多摩市HPより
コロナに負けない!家でもできる元気アップ体操!(2020.4.30配信)
※病気に負けない体力、免疫力を保つため自宅で簡単にできる体操です。

⑥ 米子市HPより
コロナに負けない!おうちで簡単 フレイル予防体操(2020.3.31配信)
※運動不足や筋力低下を予防すべく、自宅で簡単にできる運動動画です。

⑦ 松戸市HPより
「手あみの里」(梨香台)マスク作り(2020.4.16配信)
※「手あみの里」は梨香台団地内にある通いの場です。昨年は移動交番から依頼され交通安全帽子を作り松戸警察に寄贈するなど、手作業による地域貢献に結びついた活動を行っています。

⑧ 武豊町では電話による支援等で、高齢者の見守りを実施
新型コロナウイルス感染症に伴い、介護予防サロンの実施を見合わせていますが、感染拡大防止と高齢者支援のため、電話による見守りを実施しています。
 
※在宅の一人暮らし高齢者に対する見守り等の取り組みの実施について(厚生労働省HPより)

⑨ シニア食堂Facebookより
シニア食堂の取り組み(2020.5.9配信)
https://www.facebook.com/シニア食堂協会-2223104464574125
  • 「ほっと電話」によるおしゃべり
    シニアボランテイアの協力により、手分けして参加者に荷電し、近況・体調変化・困りごと・安否確認を行っています。
    また「おしゃべり」も大きな役割であり、同世代のボランティアからの電話はとても喜ばれ、「嬉しかった」「久しぶりのおしゃべりではしゃいじゃった」との声が届いています。
  • 「あんしん電話」による自動安否確認
    「一般社団法人安心地域見守りネット」の協力により、同法人の「あんしん電話システム」を期間限定で無料提供してもらいました。これにより、完全独居12人の高齢者の安否確認を毎日行うことが可能です。
    一般社団法人あんしん地域見守りネット(外部リンク)
  • 毎月のお便り
    デジタル環境のない高齢者にとって、文字情報はとても喜ばれます。
    中にはお手紙で返事をもらい、血の通った交流になることも。
 
< インターネットを活用したコミュニケーション >
 外出自粛が求められている中、社会参加の場が減り、身体を動かさず健康リスクの悪化が懸念されています。

 そんな中、インターネットを利用したコミュニケーションや動画サイトを参考にした室内でできる運動などが公開されていますのでご紹介いたします。

① Impress Watchより
Switch「ジャストダンス2020」、有名楽曲500曲以上を楽しめるサブスクリプションサービスを1カ月間無料化(2020.4.8 17:28配信)
※本作を持っていない人でも体を動かして楽しめる多くのプレイリストがYouTubeに公開されました。

② シニア食堂Facebookより
シニア食堂オンライン(2020.5.9配信)
Zoomを使ったオンラインでの交流会を実施しています。
参加希望者にはマンツーマンで導入・練習をサポート。仲間の顔を見て情報交換したり、みんなでラジオ体操をしたり、オンラインでのミニ講座を実施しています。

③ つながりを切らない情報・交流ネットワークHPより(https://www.t-net.online
「新しいつながり方」を収集・提供し、WEBを活用した交流等に取り組みます(2020.5.20閲覧)
※感染防止のための対策を講じつつ、各地で創意工夫のなかから『新しいつながり方』の実践が生まれています。こうした全国の試みから、現場で役立つ情報を収集・提供し、WEBを活用した交流等に取り組みます。

④ 介護保険最新情報Vol.834より(2020.5.15掲載)
高齢者施設等におけるオンライでの面会の実施について
※オンライン面会を行う場合の留意点や、実際に利用を行っている事例についてまとめられています。

⑤ 外出できないみんなを元気に! シニア支援型オンラインサロン開設(クラウドファンディング)
シニアが簡単に使えるオンラインサロン(2020.5.29閲覧)
※クラウドファンディングを通して、シニアが簡単に使えるオンラインサロンを開設し、孤立を防ぐセーフティネットを設立。

 
<高齢者もインターネットを利用し、活用している>
  インターネットやSNSなどは若年層が利用しているイメージがありますが、実は多くの高齢者にとってもインターネットは身近なものとなっています。
外出自粛であっても、インターネットというツールを使えば多くの人に情報を届けることができます。

① モバイル社会研究所より
“新しい物好き”シニアの7割はスマホを所有している傾向(2020.2.5配信)

② モバイル社会研究所より
70代のスマートフォン比率5割突破(2019.6.12配信)

③ モバイル社会研究所より
シニアの買い物事情2割強がネットショッピング・宅配サービスを利用(2017.5.29配信)

④情報通信白書 平成30年版より(2020.4.15閲覧)
図1.インターネットで利用した機能・サービス

※情報通信白書 平成30年版:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/pdf/30honpen.pdf


⑤情報通信白書 平成30年版より(2020.4.15閲覧)
図2.コミュニティへの参加状況(日本)
※情報通信白書 平成30年版:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/pdf/30honpen.pdf


⑥平成30年通信利用動向調査より(2020.4.15閲覧)

図3.年齢段階別インターネット利用機器の状況(個人)


※総務省 報道資料:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/190531_1.pdf


⑦平成30年通信利用動向調査より(2020.4.15閲覧)
図4.ソーシャル・ネットワーキングの利用状況(個人)
※総務省 報道資料:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/190531_1.pdf
 
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