参考情報

地域診断について
対象となる地域について客観的指標やきめ細かい観察を通して、地域ごとの問題、特徴を把握することを地域診断といいます。
JAGESでは、当該保険者の指標を他保険者と比較し、それぞれの指標値が他の保険者よりもどのくらい大きいのか、または小さいのかを示し、地域診断書を作成します。

地域診断のメリット
  • 地域の健康課題が明確になる
  • 対策の重点対策地域が見えやすくなる
  • 地域格差が見えやすくなる
  • 地域の健康課題を他部局や住民と共有しやすくなる
  • 住民の参加を得やすくなる
  • 地域診断の流れ
地域診断の流れ
地域診断は「課題と重点対象地域の設定」→「介入施策の立案」→「プログラムの実施」→「効果評価」という流れで進めます。
地域診断は、この流れにおいて次のことに役立ちます。
  1. 地域の重点課題を設定すること
  2. 地域の重点対象地域を設定すること
  3. 介入施策立案の手がかりを得ること
  4. 効果を評価すること

ベンチマークについて
ベンチマークとは、もともとは「測量などにおいて利用される水準点・標準」のことです。JAGESの分析支援では、保険者や事業所が提供しているケアの質に関わるプロセスやアウトカムなどに関わる要因について、可能な範囲で数値で表された指標にし、それらを他保者と比較できるようにすることを目指しています。
これにより、他の保険者と比べ、
  1. 自らの優れた点と課題とすべき点を把握し、
  2. 取り組み方の違いを分析することで改善策を探り、
  3. さらにそれを実行に移した後にその改善効果を比較評価すること
を目的としています。候補となる数千の指標の中から、下記の基準から見て重要と判断される指標に絞り込む必要があります。JAGESは、科学的根拠に基づき、指標の開発研究に取り組んでいます。

ベンチマーク6つの基準
  1. 正確性
    信頼性と妥当性が高い
  2. 内容的代表性
    評価しようとする概念の大きな部分を包含する
  3. 社会的受容性
    行政・施設・国民等から受け入れられやすい
  4. 学術的重要性
    機序から考えた重要性、学術的にみた新規性がある
  5. 介入可能性
    一定期間の介入により変化させることができる
  6. 入手容易性
    指標作成に必要なデータの入手が容易
 
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